星空笑海
宇宙人、地球二オリタツ。
ムイミデアルコトノトウトサヲツタエルタメ。
失恋した友人から送られてきたメール。
”人生終わった”長文で書かれていた。
長ったらしい文を読み終えた私は
台所にあった割り箸を折り
縦にして鼻と口にさしこみ
奥にしまっていた競泳水着を着て
頭にパンツを被り
決めポーズで自撮りした。
今にも自殺してしまいそうなほど
取り乱している友人に送った
一通のメール。
言葉も添えることなくある意味
失恋した友人よりも取り乱している
一枚の変な写真。
すぐに返信があった。
”どんな言葉よりも元気が出た。
気持ち切り替えて頑張る。”
とてつもないくらい悲しいはずなのに
クスッと笑ってしまった
友人の顔が思い浮かんだ。
失恋
仕事がうまくいかない
人間関係で悩んでる
体調不良
途方に暮れている
無理している
疲れ果てている
周りを見渡すとこんな人ばかりだ。
誰にでも、見せることのできない悲しみや
出すことのできない虚しさがあって
それでもどうにか頑張っている。
私はそんな人たちに変な写真を
一方的に送りつけ続ける。
きもい。変なやつ。
何を思われてもいい。
だって真剣に変な写真を撮るから
普通にキモいし。
特に伝えたいこともないのに急に送るから
変なやつだし。
着飾ってる殻にヒビいれて
緊張してる体を緩ませるには
おばかなダイナマイトfunnyが効くんだよ。
すっぽんぽんになると
周りの人たちを”クスッ”てさせちゃうほど
悲しみをあたためることができる。
そしてクソみたいな変写一枚が
いつしか自分を救ってくれることになる。
数々のしくじりを経験してきた
私が言うんだから間違いない。
今日撮った変写を見て
一番衝撃くらってるのは
明日の自分だったりして。
面白いから変な写真を撮りまくるという
単純なお笑いから始まったものじゃなく
笑顔の裏にあるエゴを捨て
外側に矢印を向けたときに
どうでもいいことで悩んでる人達の
あらゆる悲しみから生まれた変写。