不安定さが自然である




ちっちゃい頃、よく

上を見すぎて首が痛くなった。



雲の上はどうなってるのかな。

立てるのかな。ふわふわしてるのかな。


あの白い雲だけを考えていた。


毎年、家族で遠出してキャンプをした。

川で魚捕りに夢中になり濁流に流されて、
追いかけてきた必死な顔したお父さん。


夜、お母さんが寝た隙に、
ひっそりテントから顔を出すと、


重力を失ったと思うほど興奮した
180度に広がったキラキラお星様。

今から山に登れば、
目の前はキラキラしてるのかな。


明るい時間は見えなかったけど、
お星様はずっとあそこにいるのかな。


とにかく近づきたかった。


触れたかったし、匂いとか、
そういったものを体で知りたかった。


寝てる間にしか現れてくれない星達を
もっともっと感じていたかった。



だから、科学館のプラネタリウムに、
お年玉で買ったチケットで飽きる程通った




中学の頃、理科の授業で
空と海と太陽の関係性や
宇宙や惑星の勉強をした。

私たちは地球に住んでいるが、
それは宇宙空間にある一つの星と習った。


夜、大自然の中、見たあの星は
実はずっとずっと遠くにあって、
とってもおじいちゃんだと知った。



おじいちゃんなのに、
あんなに強く輝いててすげー。


宇宙空間で、
空、太陽、海、山、動物これらと共に
自分が存在していることに誇りを感じた。



そして、全てが地球止まりだった私は
雲の上にはよくわからないくらい
無限な空間があることを知り、
子供ながらに、それは深くて未知だけど
いつも側にあるんだと、



だから大人になれば、よりわかる気がして
早く27歳になりたいって周囲に言っていた



そして、私は今27歳。

でも、宇宙なんてのは、
ただの言葉にされていた。


宇宙の中で生きてるのに。


宇宙って言うと、
笑われたり、難しい顔されたり
妄想の世界でしかないような返事。



アリのあとしか追いかけていなかったのに
お金や快楽やエゴを追う大人なっていた。





大人になるってことは、
宇宙、空、太陽、海、山、動物
これらを卒業して、

お金、社会、経済、法律、習慣、集団
こういった世界に
切り替えなきゃダメなんだと、それが
大人のルールだと魅せられてきた。




でも、そんなのルールじゃない。

ルールじゃないんだよって
わかってる人は子供に示さなきゃいけない



楽しみや、悲しみや、喜びや、辛さにも
制限なんてないし、無限である不安定さが
私たちを自然にさせている。




にもかかわらず、

わかりにくいことや、都合悪いこと、
言葉で説明できないことだらけなのに

それらをどんどんシカトして、
あるべきものをないものとしようとして、

わかりやすいもので社会を作ろうと
するから狂ってくるんだ。




雲の上はどうなってるんだろう。
このアリはどこまで下に行くんだろう。
もしかしたら、両方繋がってるのかな。



完璧に答えなど表せない
そんな不安定なことが
私達を安定させているんだ。

星空笑海

宇宙人、地球二オリタツ。 ムイミデアルコトノトウトサヲツタエルタメ。

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